原子力安全保安院が、福島原発事故を『レベル7』
つまりチェルノブイリに匹敵する最悪の事故、と正式に認定。
昨夜、そして早朝と強い余震は続き、この後の波乱を予感させました。
悪く考えればキリがないけれど、いくら楽天的に思おうとしても、
厳しい状況が続き、事態の収束に時間を要するのは自明の理です。
でもここに至ってジタバタしても仕方ない。
私ができるのは、いつもの日常を暮らすことです。
なので、このブログもいつものようにイイ加減にやっていけたらなあ〜〜と思います。
というワケで、新しい気持ちで臨むファンソ〜〜ン^-^
4月13日は十三詣り。数え年で13才になる女の子が、智慧を授かるために
各地にある虚空菩薩にお参りする祭事です。
13才というのは、十二支が一巡して自分の干支に戻る、初の節目の年です。
京都・嵐山渡月橋
なかでも京都・法輪寺の十三参りは有名。
お寺参拝後、渡月橋を渡りきる前に振り向くと知恵が逃げる、との伝説から俯いて渡橋。
参拝後は、肩上げの着物から本裁ちの着物(振り袖)を着ることができるので、
十三参りは衣装比べとも称されます。
振り袖=正装を許される、ということは社会の一員の仲間入りをする。
つまり、古来の女性の成人式ともいえます。
沖縄では、十三祝いといいます。
加冠の儀
滋賀県竜王町・鏡神社
古来、現在の成人式にあたる元服式は、男子15才前後。女子13才前後になされました。
男子の元服式を加冠の儀とも言い、中国からの伝来です。
中国では、成年礼・冠礼ともいい、漢代に20才が成人年齢と制定されました。
成人となると、人を治める権利(このような儀式ができるのは支配・富裕層だから)
兵役、祭祀の参加が許され、字(あざな)が贈られ、結婚も許可されます
日本ではこの日を境にして、
公家の男子は冠、武家は月代を剃り烏帽子をかぶり、幼名を改め、褌をつけます。
大峰山・覗き石
関西地方の風習として、男子が15才になると、大峰山に登り、
上記のような肝試しをさせられたそうです。今は高校生以上の年齢。
お歯黒=鉄漿
女子は男子の加冠の儀、というほどの正式な行事はなかったけれど、十三参りを終えると
お歯黒し、少女のおかっぱ髪を、日本髪に結うことができました。
お歯黒は、後には既婚者の習慣となりましたが、
本来は未婚・既婚を問わず成人女性のたしなみでした。
今でも京舞妓が芸妓になる前の一時期、お歯黒をする習慣があります。
お歯黒は鉄漿(カネ)を付けることなので、カネ祝いとも言われます。
そしてそのお歯黒の風習は、
中国は雲南省・四川省・海南島・タイ山岳民族が発祥で、今もします。
リー族
髪を結う
日本の少女が、成人にあたって日本髪を結えるのと同じく、
少数民族の人達も、大人髪を結うことができるのです。
入れ墨・海南島リー族
魏志倭人伝によると、
倭人(日本人)は黥面紋身=つまり身体全身に入れ墨をしていた、とあります。
成人になると、入れ墨をする民族も多いのです。
今では倭人は、日本人を含む東南アジア周辺の海洋民族だろう、との民俗学の見解です。
独龍族
日本の少女は成人になると、豪華な振り袖を着るように、
少数民族達は、美しいスカートを穿くことが許されるので
女子成人式を 穿裙子(スカート)礼とも言います。
私の振り袖と帯
成人式用に、と母が私の為に、密かにあつらえてくれたこの振り袖。
成人式のような規制の儀式を毛嫌いして、式には欠席し、振り袖も着ませんでした。
母の真心を無下にした私は冷酷非情で、ほんとうに子供だった・・・
今では激しく後悔しています。
成人になるとは、社会の一員としての責任を全うする義務を負うことです。
社会の一員としての義務?とは、恥ずかしながら未だわかりません。
でも未だわからない、ということを正直に言えるようにはなりました。
少しは大人になったのかなあ〜〜