去年は、朝赤龍関でした。
節分というのは、季節の分かれ目どきを意味するので、
本来は立春・立夏・立秋・立冬の前日の日を指したのですが、
立春は旧正月が重なる為に、今に残ったのですね。
そして、厄払いの豆まきの風習。中国の爆竹の名残りだと以前に紹介しました。
豆まきする人は本来は年男。豆を受け取った人は歳の数か、
数え年の場合は、それより一つ多く食べると、その年は無病息災になるそうな。
そして・・・
節分の厄よけ魔除けの風習。豆まきの他に柊鰯と恵方巻きがあります。
柊鰯(ひいらぎ・いわし)
柊鰯というのは門守りの一種。柊の枝に焼いたイワシの頭を刺して、
門・軒下・戸口に掛けておく魔除けです。
鰯まるごと一匹を使用する地域も〜〜
柊鰯は焼嗅(やいかがし)ともいい、柊のトゲが鬼の目を刺すので家に入れず、
鰯の臭いに鬼が嫌がるワケです。イワシの頭も信心からの謂われです。
やいかがし神事 やいかがしお守り
広島県住吉神社の節分は、巫女さん達が1000匹もの鰯を焼いて、
その臭いで厄払いをするそうです。
関西を中心に、全国に平安時代から続く柊鰯の風習。
じつは、関西人の私も友人も、実物を見た人はいなくて〜〜
皆さんの地域では、柊鰯をしていますか?
・・・今ではその厄よけ効果を、そのまま信じる人はいないだろうけれど、
千年以上もこの風習を伝えて来た、人々のその心!こそが厄よけとなるのだと思います。
無意味・不合理と若い時には思えた、そこにこそ文化がある、
と現在の私は、遅まきながらやっと理解できるようになりました。
追儺(ついな)
京都・平安神宮にて
節分は、中国から伝来した魔除けの風習が宮中で行われ、
その行事=追儺(鬼やらいともいう)が一般化したものです。
とろこで、
中国の鬼は、後漢時代の長江中流域にいた『山そう』という山猿の化け物。
中国の鬼神 日本の歳徳神=とんどさん
山そうが怒ると人に寒熱を与える・・・寒熱というのはマラリア及び疫病を示します。
当時は疫病・伝染病が多く、新年を迎えるにあたり、だから厄よけ行事を行ったのですね。
恵方巻き
恵方(縁起の良い方角)には、年神の歳徳神さまがいるそうな。福徳を司どる女性神です。
だから恵方に向かって巻き寿司を丸かじりすると、願い事が叶い、無病息災だとか。
ちなみに、日本で唯一歳徳神を祀る<恵方社>は、京都・二条城近くの「神泉苑」内にあり、
毎年大晦日の夜、恵方の方向に社を変えるそうです。
恵方巻きを丸かじりする風習。実は昭和初期に始まったもの。
大阪・船場の商人や芸妓が、時間の節約に、巻き寿司を切らずに丸ごと食べていた習慣を、
大阪海苔組合が、海苔の普及・宣伝のために利用したんですね。
それが、1970年代にはコンビニで売られるようになって、全国に広がるのです。
さすが大阪商人〜〜ちなみに今年の恵方は北北西。
春巻き
恵方巻き、春巻き。何だか語感が似てますね。
春巻き。中国では立春に食べたから、文字通り春巻きと名付いたのです。
ところで。日本に普及している春巻きは広東式。
上海式の場合、下記の<白菜肉絲>を具にします。
家人は、頑固に上海式の春巻きしか食べないんですよ。私も大好きだけれど。
★ ★ ★
豆まき大会にもどって〜〜
小池百合子議員も豆まきしたり、極真空手の演武や女優のライブがあったり
女優・秋本奈緒美さん
秋本奈緒美さん、火曜サスペンス劇場でおなじみですね。
彼女、女優でいるのが惜しいほど^^歌が上手でしたよ〜〜
あっそうそう。まかれた豆はゲットできました。どんな福がやってくるのかなあ〜〜
☆ ☆ ☆ ☆ ☆
福は内 鬼も内〜〜
ところで、「泣いた赤鬼」という童話が大好きです。
ただ鬼、ということで人間にいじめられても、その人間を信じぬく、心温かく優しい鬼。
鬼は、じつは障害者・異民族・少数民族・外国人・被差別部落などの疎外された人、
時の権力に逆らった、まつろわぬ・誇り高き人々だ、との説もあります。
福は内、鬼は外鬼も内
いずれにしろ、鬼も人も仲良しの世の中がステキだな、と思います。
まるまると まるめまるめよ 我が心
まん丸丸く 丸くまん丸
木喰上人
*今日の清盛君。
ちゃっかり壇れい・待賢門院暲子ちゃん。ナイスなヒステリーぶり三上・鳥羽上皇。
メッチャ怪しい、妖怪国村・藤原君。
公家達は、眉毛剃って白塗りお歯黒。ほんま完璧な時代考証。
衣装や化粧、町並み・所作まで画面全体に中世感があふれていて、大満足。
そして中井貴一の貫禄あること!
マツケンはおちゃめ。彼の流鏑馬。カムイ外伝で乗馬鍛えた成果が出てる。
願わくば、<江>の二の舞にならないように、この調子で最後までいってほしい。
さてと〜〜
建春門院滋子、美福門院得子、建礼門院徳子・・・という響きがなぜか好きなんよね。
だから、今後はわらわのことを、ぜひこのように呼んでたもれ〜〜
凡秀門院亀子!