写真の子供達が配っているのは飴です。
これを発喜糖といい、中国ではおめでたい事があると飴や、めでたいたばこ喜煙を配ります
6月の花嫁=june・brideは欧州がいわれ。
日本では梅雨でも、欧州では花が咲き乱れる好い季節だからですね。
中国の結婚シーズンは5月か10月。共に好い季節ですが、特に10月が好まれます。
10月1日の国慶節(建国記念日)から1週間休暇になることと、
10月10日は十全十美=完全無欠。に掛け合わせるから。
また9月9日 (9=久jiu ) 末広がりの8月8日も好まれます。
中央でマイク持ってるのが、家人です。(右端は司会者)
参列者の服装は全く自由、というか殆ど普段着。
・・・フォーマルという西洋式概念が、文革で消えたからでしょう。
それでも欧米の影響力の強い旧租界地上海なので、洋服になじみのある人も多く、
ネクタイ着用の人もちらほらいます
(ちなみに葬儀も普段着です。ただ現在は遺族のみ黒服を着用することもあるみたい)
上海人の列席者ばかりで、私がただ一人の外国人。
変な注目をあびて、恥ずかしかったデス〜〜
さて、上海の結婚の歴史をたどると・・・
蒋介石・宋美齢夫妻
1930年代の上海はアジア最先端の大都市だったので、結婚式も洋装が多かったのですね。 しかし新中国建国や文革を経て、結婚式は質素・簡素化します。
人前で結婚の報告をすることぐらい。よくて食事会程度でしょうか。
文革時〜〜
20年程前までは簡素・地味婚で、私の結婚式(というより報告会)もそうでした。
円卓を囲んで、いつもより少し贅沢な食事をして、家族、仲間内でお祝いする程度。
ま、私達の場合は、単にお金がなかった〜〜というだけですが^0^
現在は、年々豪華絢爛になっています。
専門の結婚式場はないものの、ホテルで披露宴をするのが主流。
ケーキカット、仲人・友人代表の挨拶、また新郎新婦が肉親への感謝を述べる、
友人たちの余興・ゲーム・歌など、その形式は殆ど日本そのまま。
というのも、上海にブライダル産業を最初に持ち込んだのは、日本の企業だから。
費用は15~20万元= 2~300万円。
上海サラリーマンの平均月収が5000 元だから、40倍!
娇车(花嫁車)
中国の披露宴、日本と異なるのは夕方に行うことが大半なのです。
式当日の早朝、新郎は迎親の為に新婦の家に向かいます。
友人・知人は新婦宅で待ち構え、新郎を家に入れないように、意地悪するんですね。
でもなんとか新郎はなんとか通過して、ここで初めて一家に迎え入れらるわけ。
その後新婦宅で昼食を食べて、夕方にやっと披露宴。
披露宴後は闹新房(ナオ・シンファン)
迎親では新婦宅でしたが、闹新房では新婚家庭に友人知人が訪れて、新夫妻を祝福しつつ、
彼らを冷やかしたり、家の値踏みをするという習慣です。
・・・しかし、現在ではホテルでの式が主流。翌日には新夫婦は新婚旅行なので、
式の当夜は、たいていホテルに宿泊します。
だから、新夫妻の泊まるホテルの部屋に、参列者がみんな訪れるんですよ〜〜
他人の泊まる部屋を見て、何が面白いねん〜〜
と思う私ですが、上海人(中国人全体か)にはそれが、面白い!んですよ。
〜〜それで、ホテルの部屋代がなんぼやとか、今日の披露宴の料理代はなんぼや、
とかいう、上海人大好きな話題で盛り上がるんですねえ。
しかもその高い安いを、新夫婦や両親たち、彼らの知人親戚を含めた中で言い合う〜〜
金銭に淡白な日本人には、考えられないことでしょう〜〜
でも、私は上海人のそんなあっからかんとしたところが、大好き!
★ しかし上海人、お願いします〜〜
私に日本の結婚式の値段、質問するのはええねんけど、
頼むからドル換算で尋ねんといて〜〜私は計算出来ひんねんから^^
・・・ちなみに、上海人の平均月収は5000元ですが、
お祝い金の相場は一般では500元。近親者で1000元ぐらい
(1元≒15円。でも生活感覚としては、1元が100円ぐらいかなあ。)
結婚証
役所に結婚届けを出せば、戸籍はないので(世界で戸籍制度があるのは、日本だけ〜〜)
上記のような証明手帳が発行されます。
中国は晩婚奨励で、法律上の結婚年齢は男子22才以上、女子20才以上。
夫婦別姓で、子供は父方の姓を名乗ります。
さて中国・特に上海女性の強さには、脅威^^すら感じる私ですが、
上海女性の結婚の条件は、男性は必ず,持家か持ちマンションがあること!
家もないような男は結婚する資格なし,という厳しさ。
でも、30才前の男性が持家なんて難しいですよねえ・・・
そして最も重要なのは、上海人であること!
中国は、大都市の人口を抑制するために住民移動の制限があり、
農村の身分証を持つ者は(選別者以外)は、都市居住が許されないのです。
そして残念ながら、上海人は地方人を見下げる風潮があり、
上海人と農民との結婚は、ほぼありえないことなのです。
というわけで、上海独身男性の婚活活動ですが、親がたいへんなんですよ〜〜
お見合い。上海の公園では毎週末行われていて、
子供を結婚させたい親が、(親達が書いた)子供の釣書プラカードやチラシを見せ合って、
親同士がお見合いするんです。
それが拡大して、
現在では、お年寄りの再婚コーナーとか、国際結婚コーナーも出来ています。
私もお年寄りコーナーを覗いたことあるのだけれど、みんな楽しそうで〜〜
結婚記念写真撮影白、というのは中国では本来喪服の色で、お祝いの色は紅 花嫁は、必ず紅い服を着ました。
だから、元来は白いウエディング・ドレスを着る習慣はなかったんですよ。
古来中国のお葬式は、白い喪服を着て太鼓鐘を打ち鳴らし、
さながらお祭りの様な賑わいで、それを見た日本人がこれは結婚式だ、と誤解して
だから喪服である白色が、日本では花嫁衣装になったという逸話があります〜〜
現在では、中国の女の子の憧れの的はやっぱり純白のドレス!
そして、写真大好きな中国人。
だから、白いドレスとお色直し(たいてい、紅いチャイナドレス)
のアルバム写真を撮ることが、本来の結婚式より重要化して、
街の到る所で、新郎新婦がアルバム用記念写真を撮っています〜〜
義母宅は旧フランス租界にあるので、おしゃれなイメージがあって、
人気写真撮影場所で、いつでも誰かが撮影してます。
でもね、道路のド真ん中でこんなことせんでもええやろうに〜〜
でも二人は幸福いっぱいで・・・それが一番ですね〜〜
<追伸>
ボムスが、ビョンホンの結婚式の司会!の一部を担うこととなりました。
結婚式は、8月10日です。