私の趣味は鐘馗さん巡り・・・ということで、時々紹介してきました。
でもそれは、主に京都市内のものでした。
しかし、奈良県が鐘馗さんの発祥の地もあり、奈良を含めた関西圏は、
個性的・独創的な鐘馗さんを含めた飾り瓦の宝庫なんです。
・・・いえ、故郷・大阪に戻ってきて、改めてそのことを実感しました。
感嘆するような巧みな瓦や、なんじゃこりゃ!?というようなケッタイものも多く、
瓦を制作する人を鬼師と呼びますが、彼ら職人の思いが伝わって来るのです。
飾り瓦は、大黒・恵比寿さまが多いのですが、二柱を含めた七福神や、
おかめさん、閻魔さまや、稚拙を越えて不気味なものも〜〜
七福神飾り瓦を見ている内に、屋根周辺の造形、
家紋瓦、その他の飾り瓦の美しさ、多彩さに目を奪われるようになりました。
そして・・・奈良・大阪の鐘馗さんは屋根上でけでなく、土塀にも居られ、
もちろん鐘馗さんだけでなく動物等までも鎮座し、家を護っています。
鐘馗さんも飾り瓦も、瓦なので地味。家主さえその存在を知らないこともあります。
彼ら飾り瓦は、家主に知られていなくても、それでも家主を護っています。
でも、地味だけれど主張しています。粋なんです。
屋根の上に展開する魅惑の世界。
皆様も、ときには屋根を見上げて、どうぞ飾り瓦さんたちに対面してください〜〜